細田一話目「トイレの手」

＜発生条件＞

細田を一話目に選択する

＜感想＞

細田友晴「トイレから、たくさんの手が伸びていたんだ。
ｍ　　　　　おいでおいでをするように、なん十本というたくさんの手が、
ｍ　　　　　トイレから出ているんだよ。」


細田君が語る一話目は、受験中に遭遇した怪奇の話。
トイレから現れる手と、受験中に知り合った中野君が話のメインとなります。

この話の特徴を一言で表すなら、
「気持ち悪い」　でしょうか（´ω｀；）
無数の手が現れる場面は、本当に少し気持ち悪くなりました。

手の怪奇に遭遇した細田君の行動が主な選択肢になるのですが
やたらと「中野君を見捨てる」選択が多いのは笑いました。
そんなに細田君を悪い奴に仕立て上げたいのでしょうかｗ

分岐が多いのもこの話の特徴で、ＥＤ数は全部で十一です。
しかしそのうち中野君が生還できるＥＤはたった一つだけ・・・哀れ。

風間七話目「下校」

＜発生条件＞

女主人公で六話目に風間を選択すると、七話目に発生

＜感想＞

風間望「僕には将来を誓いあった女の子がいるんだから。
ｍ　　　　今だって、その子のご両親に挨拶してきたばかりなんだよ?
ｍ　　　　そんな僕を狙おうなんて甘いんだよね。」


女の子を襲っては殺している、猟奇変態強姦連続大量殺人魔チカンの霊。
風間さんは倉田さんを守る為に無理矢理一緒に帰ることに。

この話の主な恐怖のテーマとなっているのは、風間さんの変人っぷりかと。
一見たいしたことないように思えるし、ギャグに見えるけど
実際こういうタイプに日々振り回されるのはかなりシンドイことだと思います。

風間さんを避けるような選択を続ければ、めでたく(?)グッドエンドになります。
ただし、アレがグッドエンドかどうかは意見が分かれる所かと（´ω｀；）

風間さんの魅力を認めたり、守ってもらえることを喜ぶと
全く違う恐怖が現れ、バッドエンドになってしまいます。
霊に取り付かれた日野さんに殺されたり、
担任の先生をフルボッコにしてしまったり・・・。

風間さんの恐怖がプレイヤーに効かないと見るや、違う恐怖に切り替わる所に、
製作者さんのイジワルな一面が見え隠れしました（´ω｀）

風間六話目「チカンの霊」

＜発生条件＞

女主人公で風間を六話目に選択する

＜感想＞

風間望「うちの学校の近くには、
ｍ　　　　やばいチカンが隠れているんだよ。
ｍ　　　　被害にあった女性は、みんな殺されてしまうんだ。」


痴れ漢と書いてチカンと読む。
風間さんの六話目はチカンの霊のお話です。

女性と揉みあっているうちに、頭を打って死んでしまったチカンは
幽霊となって今も女性を襲い続けているとのこと。
死んでまで女の人を襲いたいなんて、なんともご苦労さんな霊ですが
遭遇してしまった女性にしては迷惑極まりないですね（´・ω・｀）

チカン、という言い方にはなっていますが
最終的には殺すことが目的になっているらしいので
痴漢よりは暴行魔・殺人鬼の方がしっくりくる呼び方かと。

細田五話目「動物霊」

＜発生条件＞

細田を五話目に選択する

＜感想＞

吉田奈美子「あなたに監禁されなければ
ｍ　　　　　　　私はあんな悲惨な目にあわなくて済んだのよ。
ｍ　　　　　 　そう、あなたの行っていたのは、監禁なのよ。
ｍ　　　　　　 憎い・・・憎い・・・あなたが憎いわ！！」


細田君が語る五話目。
今回は狸ルートをメインに語ろうかと。
学校に出入りしていた狸を(トイレに閉じ込め)飼っていた男子生徒の話。

「人間にとっては良かれと思ったことでも、それは思い込みであり
動物にとっては迷惑以外の何者でもないということがある。」
動物好きな人や動物に関わる人にとって大事なテーマを扱っている話かと

この話の細田君はわりと常識人な語りっぷりで好感が持てました。
分岐によっては相変わらずなことになりますが・・・（´・ω・｀）

この話はゲームオーバーは一つだけなので安心してプレイできます。
しかし残虐＆グロテスクな表現が多いので、そういうのが極端に苦手な人は
この話を選択してしまった時点でゲームオーバーかもです(苦笑

あと話に興味がないような選択をすると、途中で終わってしまうので注意。

隠しシナリオ「美術室の肖像画(新堂視点)」

＜発生条件＞

三話目に岩下を選択し、特定の分岐でクリアする。
かつ四話目に新堂を選択すると発生。

＜感想＞

新堂誠「・・・実をいうとな、清水さんの家って、俺の家の側だったんだ。
ｍ　　　　だから、彼女のことは昔から知っていた。
ｍ　　　　俺には、優しい姉貴って感じだったな。」


新堂さんが語る四話目隠しシナリオ。
呪われた肖像画の死相を見てしまった主人公と新堂さん。
新堂さんは死ぬ前に解決策を見いだす為に、ともう一つの
清水さんの話を語りだすのだった。

新堂さんの様々な面が見れるという意味で面白い話でした。
清水さんに対する一途な想いを表したり、
普段冷静な彼が珍しく興奮して語ったり、
冷淡っぷりを発揮したり・・・。

あとグラ的な怖さも三話目の比ではありませんでした。
あの演出は不気味すぎる・・・（´；ω；｀）

隠しシナリオだけにバッドエンド３つと比較的多めです。
しかし変な意地を張ったり、話を途中で終わらせるようなことをしなければ
まず間違いなくクリアはできるので難しい部類には入らないでしょう。